Monologe for IDOL

~突然K-POP男性アイドル(BTS)沼にも落ちた話~

防弾少年団/BTS 「Intro : Persona」~日本語訳・ルビ・ビハインド・歌詞解釈・考察~

여러분, 안녕하십니까?

 

カムバックの音楽番組の数々、パフォーマンスに圧倒されておりました。

放送されて数時間後にはYouTubeで公式に見れるので、時差がない感じがすごかった...

毎回衣装もセットも素晴らしかったですね。制服と名札でディオニソス...

 

約2週間音楽番組とサイン会など、メンバーもARMYの皆様も本当にお疲れ様でした。

カムバック期間が終わってもコンサートがあったり、今はビルボードアメリカだし。

本当にお疲れ様です。いつも力を貰ってます。ありがとうございます。

 

私事ですが、アルバムが一週間ほど前、やっっっと!!手元に届きまして。

ずっとペルソナの世界に浸りっきりです。幸せ過ぎる。

忙しい位幸せだったので、前回の記事から期間がかなり開いていた(笑)←

 

今回は、6th Mini Album(ミニ6集)『MAP OF THE SOUL : PERSONA』、

新シリーズのイントロを飾る、RM氏ソロ曲「Intro : Persona」

日本語訳とルビ、ビハインド(制作秘話)、歌詞解釈と考察です。

ちなみにですけど、このブログで解釈と考察=感想。

 

これまでで一番日本語訳が難しかった曲です。本当に1週間以上かかった...

難しい単語もでてくるので、意味も一緒に書きました。

 

私の足りない言葉で言うならば、「究極の自問自答と悟り」の曲でしょうか。

英語詞の部分は3月のトレーラー動画公開後に意味は分かって感動していたんですが、

韓国語の部分をじっくり訳してみて、本当に圧倒されました...

 

今回(も)気付いたら恐ろしい長さの記事になっていたので、

脈略のない長々とした一人語りが読みたい時にでもお読みください。

 

↓「Intro : Persona」カムバックトレーラー動画です。トレーラーは予告編という意味。

www.youtube.com

 

目次

 

「Intro : Persona」~日本語訳・ルビ~

YouTubeの公式音源です。

www.youtube.com

Produced by Hiss noise, RM, Pdogg

*Contains a sample from BTS "Intro : Skool Luv Affair"

 

ナヌン ヌグインガ ピョンセン ムロオン チルムン

나는 누구인가 평생 물어온 질문

「俺は誰なのか」生涯問うてきた質問

 

アマ ピョンセン チョンダブン チャッチ モタル グ ジルムン

아마 평생 정답은 찾지 못할 그 질문

多分一生正解は見つけられないその質問

 

ナラン ノムル ゴチャッ マル ミョッ ケロ タバル ス イッソッタミョン

나란 놈을 고작 말 몇 개로 답할 수 있었다면

俺という奴をたかが数語で答えられたのなら

 

シンッケソ ク スマノン アルムダウムル

신께서 그 수많은 아름다움을

神は数多(あまた)の美しさを

 

タ マンドゥシジン アナッケッチ

다 만드시진 않았겠지

皆お創りにならなかっただろう

 

ハウ ユゥ フィール? チグム キブニ オッテ?

How you feel? 지금 기분이 어때

気分はどうだ? 今の気分はどうだ?

 

サシル ナン ノム チョア クンデ チョグム ブルピョネ

사실 난 너무 좋아 근데 조금 불편해

本当に俺はかなり良い、だけどちょっと窮屈だ

 

ナヌン ネガ ケインジ ドゥェジンジ

나는 내가 개인지 돼진지

俺は俺が犬なのか豚なのか

 

ムォンジド アジク チャル モルゲッヌンデ

뭔지도 아직 잘 모르겠는데

何なのかも良く分かってないのに

 

ナムドゥリ ワソ チンジュモッコリル ゴネ

남들이 와서 진주목걸일 거내

他人が来ては真珠の首飾りを付けようとするんだ

 

カッ トゥェ

칵 퉤

(擬音)

 

 

イェジョンボダン チャジュ ウソ

예전보단 자주 웃어

昔よりはよく笑うし

 

ソウォネットン スーパーヒーロー

소원했던 Superhero

願っていたスーパーヒーロー

 

イジェン チンッチャ ドゥェン ゴッ ガット

이젠 진짜 된 것 같어

もう本当になったみたいだ

 

クンデ カルスロッ ムォン マルドゥリ マノ

근데 갈수록 뭔 말들이 많어

でもますます口うるさいんだ

 

ヌグン タルリラゴ ヌグン モムチョソラ ヘ

누군 달리라고 누군 멈춰서라 해

誰かは「走れ」、誰かは「止まれ」

 

エヌン スプル ボラゴ ケヌン ドゥルッコツル ボラ ヘ

얘는 숲을 보라고 걔는 들꽃을 보라 해

こいつは「森を見ろ」、そいつは「野の花を見ろ」

 

ネ グリムジャ, ナヌン マンソリミラ ッスゴ ブルロッネ

내 그림자, 나는 망설임이라 쓰고 불렀네

俺の影、俺は「躊躇い*」と書いて呼んだ

*躊躇い(ためらい):迷って決心がつきかねること。躊躇(ちゅうちょ)すること(広辞苑)。

 

ケン グゲ ドゥェゴ ナソ マンソリン ジョギ オプソッネ

걘 그게 되고 나서 망설인 적이 없었네

そいつはそうなってから、躊躇いは少しもなかった

 

ムデ アレドゥン アニム ジョミョン アレドゥン ジャック ナタナ

무대 아래든 아님 조명 아래든 자꾸 나타나

舞台の下でも、いや、照明の下でもしきりに現れ、

 

アジランイチョロム ットゥゴプケ チャック ナル ノリョボネ 

아지랑이처럼 뜨겁게 자꾸 날 노려보네

陽炎*のように熱く、しきりに俺を睨みつけるんだ

*陽炎(かげろう):日差しで熱くなった空気で光が不規則に屈折されて起こるもの(広辞苑)。

 

(オゥ シッ)

(Oh shit)

(くそっ)

 

ヤ イ ジトゥル ウェ シジャカン ゴンジ ボルッソ イジャッニャ

야 이 짓을 왜 시작한 건지 벌써 잊었냐

おい、この真似をなんで始めたのか、もう忘れたのか?

 

ノン クニャン ドゥロジュヌン ヌガ イッタン ゲ マッ チョアットン ゴヤ

넌 그냥 들어주는 누가 있단 게 막 좋았던 거야

お前はただ聞いてくれる誰かがいるのが好きだったんだ

 

カックムン クニャン ッサッ タ ホッソリ ガッタ

가끔은 그냥 싹 다 헛소리 같아

時々は全てがただの虚言*に思える

*虚言(きょげん):他人を欺く言葉。うそ。そらごと(広辞苑)。

 

チュィハミョン ナオヌン ゴ アルジ... チギ ガッタ

취하면 나오는 거 알지.. 치기 같아

酔ったら出てくるんだ、分かるだろ… 稚気*みたく

*稚気(ちき):子供っぽい様子。気分のこと(広辞苑)。

 

ナ ッタウィガ ムスン ミュージック,

나 따위가 무슨 music,

俺みたいな奴が何が音楽だ


ナ ッタウィガ ムスン トゥルース

나 따위가 무슨 truth

俺みたいな奴が何が真理だ

 

ナ ッタウィガ ムスン ソミョン,

나 따위가 무슨 소명,

俺みたいな奴が何が召命*だ

*召命(しょうめい):ある使命を果たすよう神から呼びかけれらること(広辞苑)。

 

ナ ッタウィガ ムスン ミューズ

나 따위가 무슨 muse*

俺みたいな奴が何が詩神*だ

*muse(ミューズ):ギリシャ神話で詩や音楽をつかさどる女神たちのこと(広辞苑)。

一般的に詩神(ししん)、詩の神とされているので、詩神と訳しました。

 

ネガ アヌン ナエ フム オッチョム クゲ サシル ネ チョンブ

내가 아는 나의 흠 어쩜 그게 사실 내 전부

俺が分かってる俺の欠点、まあそれは事実、俺の全部

 

セサンウン サシル アム クァンシム オプソ, ナエ ソトゥム

세상은 사실 아무 관심 없어, 나의 서툼

世間は実際、何の関心も無いんだ、俺の不器用さ

  

イジェ チルリジド アンヌン フホィドゥルグァ

이제 질리지도 않는 후회들과

もう嫌気も差さない後悔と

 

 メイル バム チングロプゲ トゥィングルゴ

매일 밤 징그럽게 뒹굴고

毎晩気味悪く寝転んで、

 

ドルリル キル オプヌン シガンドゥルル スプグァンチョロム ビトゥロド

돌릴 길 없는 시간들을 습관처럼 비틀어도

変えようのない時間を習慣のように捻(ひね)っても、

 

クッテマダ ナル ット イルキョ セウン ゴッ, チォィチョエ チルムン

그때마다 날 또 일으켜 세운 것, 최초의 질문

その度に俺を再び起こすもの、最初の質問

 

ネ イルムン ソッ チャ ク カジャン アペ ウァヤ ハル バット

내 이름 석 자 그 가장 앞에 와야 할 But

俺の名前の3字、その一番前に来るべき「But」

 

 

ソゥ アイム アスキン ワンス アゲイン イェイ

So I'm askin' once again yeah

だから俺はもう一度問う

 

フゥ ザ ヘル アム アイ?

Who the hell am I?

俺は一体誰だ?

 

テル ミィ オール ユア ネイムズ, ベイビィ

Tell me all your names, baby

全ての名前を教えてよ、ベイビー

 

ドゥ ユゥ ワナ ダイ?

Do you wanna die?

死にたいか?

 

オゥ ドゥ ユゥ ワナ ゴゥ?

Oh do you wanna go?

じゃあ、進みたいか?

 

ドゥ ユゥ ワナ フライ?

Do you wanna fly?

飛びたいか?

 

ウェアズ ユア ソウル? ウェアズ ユア ドリーム?

Where's your soul? where's your dream?

お前の魂はどこだ? お前の夢はどこだ?

 

ドゥ ユゥ シンク ユゥア アライブ?

Do you think you're alive?

お前は「生きている」と思うか?

 

 

マイ ネイム イズ アール

My name is R

俺の名前はR

 

ネガ キオカゴ サラムドゥリ アヌン ナ

내가 기억하고 사람들이 아는 나

俺が記憶して、人々が知っている「俺」

 

ナル ットロハギ ウィヘ ネガ スゥスゥロ マンドゥロネン ナ

날 토로하기 위해 내가 스스로 만들어낸 나

俺を吐露*するために自ら創り上げた「俺」

*吐露(とろ):心の中に思っていることを隠さず述べ表すこと(広辞苑)。

 

イェ ナン ナル ソギョワッスルジド ッポンチョワッスルジド

Yeah 난 날 속여왔을지도 뻥쳐왔을지도

俺は俺を欺いてきたかも、嘘をついてきたかもしれない

 

バット ブックゥロプジ アナ イゲ ネ ヨンホネ チド

But 부끄럽지 않아 이게 내 영혼의 지도

でも、恥ずかしくはない、これが俺の魂の地図

 

ディア マイセルフ

Dear myself

親愛なる自分自身へ

 

ノン チョルデロ ノエ オンドルル イルッジ マ

넌 절대로 너의 온도를 잃지 마

お前は絶対にお前の温度を失うな

 

ッタットゥチド チャガプケド ドゥェル ピリョ オプスニッカ

따뜻히도 차갑게도 될 필요 없으니까

温かくも、冷たくなる必要もないから

 

カックムン ウィソンジョギオド ウィアッチョギオド

가끔은 위선적이어도 위악적이어도

時々は偽善的でも、偽悪的でも、

 

イゲ ネガ コロドゥゴ シプン ネ バンヒャンエ チョクド

이게 내가 걸어두고 싶은 내 방향의 척도

これが俺が掲げておきたい俺の方向の尺度

 

ネガ ドィゴ シプン ナ, サラムドゥリ ウォンハヌン ナ

내가 되고 싶은 나, 사람들이 원하는 나

俺がなりたい「俺」、人々が望む「俺」


ニガ サランハヌン ナ, ット ネガ ビジョネヌン ナ

니가 사랑하는 나, 또 내가 빚어내는 나 

君が愛する「俺」、また俺が作り上げた「俺」 


ウッコ イッヌン ナ, カックムン ウルゴ イッヌン ナ

웃고 있는 나, 가끔은 울고 있는 나

笑ってる「俺」、時々泣いてる「俺」

 

チグムド メブン メスンガン サラ スムシヌン

지금도 매분 매순간 살아 숨쉬는

今も毎分、毎瞬間生きて息をする

 

 

ペルソナ

Persona

ペルソナ

 

フゥ ザ ヘル アム アィ?

Who the hell am I?

俺は一体誰だ?

 

アィ ジャスト ワナ ゴゥ

I just wanna go

俺はただ進みたい

 

アィ ジャスト ワナ フライ

I just wanna fly

俺はただ飛びたい

 

アィ ジャスト ワナ ギブ ユゥ オール ザ ボイスズ ティル アィ ダイ

I just wanna give you all the voices till I die

俺はただ死ぬまで君に全ての声をあげたい

 

アィ ジャスト ワナ ギブ ユゥ オール ザ ショルダーズ ウェン ユゥ クライ

I just wanna give you all the shoulders when you cry

俺はただ君が泣く時、全ての肩を貸してあげたい

 

 

ペルソナ

Persona

ペルソナ

 

フゥ ザ ヘル アム アィ?

Who the hell am I?

俺は一体誰だ?

 

アィ ジャスト ワナ ゴゥ

I just wanna go

俺はただ進みたい

 

アィ ジャスト ワナ フライ

I just wanna fly

俺はただ飛びたい

 

アィ ジャスト ワナ ギブ ユゥ オール ザ ボイスズ ティル アィ ダイ

I just wanna give you all the voices till I die

俺はただ死ぬまで君に全ての声をあげたい

 

アィ ジャスト ワナ ギブ ユゥ オール ザ ショルダーズ ウェン ユゥ クライ

I just wanna give you all the shoulders when you cry

俺はただ君が泣くとき、全ての肩を貸してあげたい

 

「Intro : Persona」~日本語訳のみ~

YouTubeの公式音源です。

www.youtube.com

「俺は誰なのか」生涯問うてきた質問

多分一生正解は見つけられないその質問

俺という奴をたかが数語で答えられたのなら

神は数多の美しさを

皆お創りにならなかっただろう

 

気分はどうだ? 今の気分はどうだ?

本当に俺はかなり良い、だけどちょっと窮屈だ

俺は俺が犬なのか豚なのか

何なのかもまだ良く分かってないのに

他人が来ては真珠の首飾りを付けようとするんだ

 

昔よりはよく笑うし、

願っていたスーパーヒーロー

もう本当になったみたいだ

でもますます口うるさいんだ

誰かは「走れ」、誰かは「止まれ」

こいつは「森を見ろ」、そいつは「野の花を見ろ」

 

俺の影、俺は「躊躇い」と書いて呼んだ

そいつはそうなってから、躊躇いは少しもなかった

舞台の下でも、いや、照明の下でもしきりに現れ、

陽炎のように熱く、しきりに俺を睨みつけるんだ

 

おい、この真似をなんで始めたのか、もう忘れたのか?

お前はただ聞いてくれる誰かがいるのが好きだったんだ

時々は、全てがただの虚言に思える

酔ったら出てくるんだ、分かるだろ… 稚気みたく

俺みたいな奴が何が音楽だ

俺みたいな奴が何が真理だ

俺みたいな奴が何が召命だ

俺みたいな奴が何が詩神だ

俺が分かってる俺の欠点、まあそれは事実、俺の全部

世間は実際、何の関心も無いんだ、俺の不器用さ

 

もう嫌気も差さない後悔と

毎晩気味悪く寝転んで、

変えようのない時間を習慣のように捻っても、

その度に俺を再び起こすもの、最初の質問

俺の名前の3字、その一番前に来るべき「But」

 

だから俺はもう一度問う

俺は一体誰だ?

全ての名前を教えてよ、ベイビー

死にたいか? 

じゃあ、進みたいか?

飛びたいか?

お前の魂はどこだ? お前の夢はどこだ?

お前は「生きている」と思うか?

 

俺の名前はR

俺が記憶して、人々が知っている「俺」

俺を吐露するために自ら創り上げた「俺」

俺は俺を欺いてきたかも、嘘をついてきたかもしれない

でも、恥ずかしくはない、これが俺の魂の地図

親愛なる自分自身へ

お前は絶対にお前の温度を失うな

温かくも、冷たくなる必要もないから

時々は偽善的でも、偽悪的でも、

これが俺が掲げておきたい俺の方向の尺度

俺がなりたい「俺」、人々が望む「俺」

君が愛する「俺」、また俺が作り上げた「俺」

笑ってる「俺」、時々泣いてる「俺」

今も毎分、毎瞬間生きて息をする

 

ペルソナ

俺は一体誰だ?

俺はただ進みたい

俺はただ飛びたい

俺はただ死ぬまで君に全ての声をあげたい

俺はただ君が泣く時、全ての肩を貸してあげたい

 

ペルソナ

俺は一体誰だ?

俺はただ進みたい

俺はただ飛びたい

俺はただ死ぬまで君に全ての声をあげたい

俺はただ君が泣く時、全ての肩を貸してあげたい

 

言葉の意味

*躊躇い(ためらい):迷って決心がつきかねること。躊躇(ちゅうちょ)すること(広辞苑)。

*陽炎(かげろう):日差しで熱くなった空気で光が不規則に屈折されて起こるもの(広辞苑)。

*虚言(きょげん):他人を欺く言葉。うそ。そらごと(広辞苑)。

*稚気(ちき):子供っぽい様子。気分のこと(広辞苑)。

*召命(しょうめい):ある使命を果たすよう神から呼びかけれらること(広辞苑)。

*muse(ミューズ):ギリシャ神話で詩や音楽をつかさどる女神たちのこと(広辞苑)。

一般的に詩神(ししん)、詩の神とされているので、詩神と訳しました。

*吐露(とろ):心の中に思っていることを隠さず述べ表すこと(広辞苑)。

 

 

「Intro : Persona」~ビハインド文字起こし~

ビハインドとは、アルバムや曲の制作秘話の事。

バンタンのアルバムが発売された際には、リーダーのRM氏がV LIVEでビハインドを

語ってくれます。

※V LIVE(ブイ・ライブ)とは、日本ではLINEでおなじみのNEVER(ネイバー)が運営する

動画配信サービスのことです。基本無料でバラエティ番組や、メンバーのライブ配信が見れます。

 

↓V LIVE リンクです。Behind=ビハインド。

www.vlive.tv

「Intro : Persona」のビハインドは14分48秒~22分26秒。

今回、8分ほどのビハインドなので、一応要約ですが、長いです(笑)

グレーの括弧内は筆者の注釈です。

基本日本語字幕を参考に書いていますが、一部英語字幕も参考にしました。

ちなみに、何回か出てくる「What Am I To You」は、2014年8月20日発売の

1st Full Album(正規1集)『DARK & WILD』のイントロ曲です。

YouTubeの公式音源です。RM氏ソロ。

起承転結が興味深いトラックです。「Understand」の言葉遊びが好きすぎる。

www.youtube.com

ビハインド文字起こし

 

【曲について】

・この曲のビートは、「Skool Luv Affair」のボーカルサンプルを持ってきて、

そのままサンプリングし、その上にロックな感じのするギターを加えました。

「What Am I To You」以来の、約5年ぶりのソロのイントロ曲。

 

・歌詞と構成を何度書き直したか分からないくらい大変だった。

 

・元々の曲の構成は【バース→フック→サビ→フック→バース→フック→フック】

という一般的な構成だった。しかし、「What Am I To You」の様なものをまたやって

みたく、(2018年のミックステープ)『mono.』でChillやCalm(静かな)バイブを

お見せしたので、元々好きだった野獣的(Wild)なラップを最初から最後までやった。

 

・「What Am I To You」のトラックには起承転結が確実にあったけど、

「Intro : Persona」はシンプルなトラックだったので、

パフォーマーに100%頼るしかなく、とても難しかった。

MVの撮影現場でも書き直して練習して、また書き直し続けた。

 

・レコーディングは約3週間に渡って5回行った。

コンサートをやっている期間だったので、声が枯れたりして気に入らなくて

5回もやったけど、スッキリした感じが出なくて、結局は最初にガイドのように軽く

歌ったものをたくさん使うことになった。大まかにデモをして送った時のもの。

普段もそういう場合が多い。

 

・いつかライブをすることになったら本当にかっこよくやりたい。

 

・曲が出てから(EPIK HIGHの)Tabloさんと、(DYNAMIC DUOの)Gaekoさんに、

ラップがいいと、僕も頑張らないと、といったメッセージを頂いた。

凄くありがたくて、僕がよく頑張ったんだなと思った。

 

【ミュージックビデオについて】

(V LIVEを放送している作業室の)後ろのローブ。

あの時(2月20日のRkiveの放送時)に出張に行ったと言ったじゃないですか。

職人たちがスケッチした袞龍袍(곤룡포:コルリョンポ、朝鮮王朝時代の王の正服)です。

このローブが出張に行った時がまさにスタイリングとフィッティングをして、

MVを撮った時です。MVで着たい服が、私服の様な場合は、僕が意見を出して

スタイリスト室長と一緒に考えて、夢を広げます。すごく楽しかったです。

 

・メンバーたちが休日にもかかわらず撮影に来てくれて、本当にありがたかったです。

僕も誰かが撮影をするときは、何もなければ必ず行こうと思いました。

でも、僕は誰かがいたらうまくできないんです(笑)

家族がいるとうまくできなかったりするのは分かりますよね?

僕の兄と弟(メンバー)の前でやると少しぎこちなくて。

だから、早く行ってと言ったこと、特にジミンとジョングクに、

ごめん、そしてありがとうと、この場を借りて謝らないとと思って。ごめんね。

 

・「Intro : Persona」をすごくたくさん好んでくださって、友達の反応も良かったし、

胸がいっぱいでした。僕の意図とよく合うようなラップ曲です。

とにかく、いつかライブをする日が必ず来てほしいです。

 

「Intro : Persona」~歌詞解釈・考察~

ビハインドの所にも構成が一般的なものではないとあったんですが、

普通だと曲の中でサビの繰り返しがいくつかありますよね?

でも、この曲はラスト20秒の英語詞以外、繰り返しの歌詞がないんです。

2分54秒の中に自問自答と、そこから導かれた悟りが隙間なく敷き詰められています。

 

歌詞を流れに沿って見ていきます。

「俺は誰なのか」生涯問うてきた質問

多分一生正解は見つけられないその質問

俺という奴をたかが数語で答えられたのなら

神は数多の美しさを皆お創りにならなかっただろう

→冒頭のバース。

「自分は誰なのか」という普遍かつ永遠の自我の問題に、

正解は見つけられない質問だと分かっていても、正面から向き合う所。

この究極ともいえる問いかけを、この曲の中で自問自答していきます。

 

気分はどうだ? 今の気分はどうだ?

本当に俺はかなり良い、だけどちょっと窮屈だ

俺は俺が犬なのか豚なのか何なのかもまだ良く分かってないのに

他人が来ては真珠の首飾りを付けようとするんだ

 →世界的なスターになった今の環境の描写。

得た光もあるけど、大きくなるほど周りからの干渉も多くなってきます。

「豚に真珠」ということわざが出てきます。

意味は、「どんなに貴重なものでも、その価値の分からないものには無意味である」。

 

自分が何者かもわかっていないのに、その価値すらも分かってない貴重なものを

与えられようとされる...ちょっと謙遜もある気もしますが、

ビハインドの前置きで、RM氏が「僕はただ韓国で頑張って歌を歌い、歌詞を書く、

ただの小さなアーティストなんです」ともおっしゃっていましたし。

数々の受賞歴や世界的なアーティストといった大きな肩書が負担になっている描写

ともとれます。ここまで素直に心情を吐露してくれるスターは珍しいと思う...

信用と信頼は素直と誠実さからしか生まれないと個人的に思っているんですが、

それを体現しているのがバンタンだと思います。

 

昔よりはよく笑うし、

願っていたスーパーヒーロー

もう本当になったみたいだ

でもますます口うるさいんだ

誰かは「走れ」、誰かは「止まれ」

こいつは「森を見ろ」、そいつは「野の花を見ろ」

→英雄・スーパーヒーローという言葉は、歌詞によく出てきますね。

今回のアルバムの「Make It Right」にも。スーパースターと同義だと思います。

今の地位だと本当にヒーローになったようだけど、

前のバースでも言ったように、干渉が多くなる。

歌詞にあるのは、「走れ」と「止まれ」などの真逆の言葉。

干渉してくる人たちは、正直何も考えてなかったり、嫉妬、憂さ晴らしだったり。

悪い場合だと、自己の利益をもくろんでいたりもするでしょう。

でも、批判にも多少は耳を傾けなければならないんですよね。

華やかだけど、上に行けば行くほど風当たりが強くて寒い大変な仕事でもある。

 

「森」と「野の花」の対比は、「木を見て森を見ず」のことわざかな...?

「細かい点に注意しすぎて大きく全体をつかまないこと」の意味です。

野の花を見て森を見ずというのは、検索しても出てこなかったんですが。

 

余談ですが、初めて聴いた時に「보라 해(ボラへ:見ろ)」が聞き取れて、

「보라해/ムラサキする/I Purple You」のボラへかと思いました(笑)

そしたら、ビハインドでRM氏がボラへ♥って言っていて、めっちゃ笑いました(笑)

 

俺の影、俺は「躊躇い」と書いて呼んだ

そいつはそうなってから、躊躇いは少しもなかった

舞台の下でも、いや、照明の下でもしきりに現れ、

陽炎のように熱く、しきりに俺を睨みつけるんだ

→「影」はユング心理学の「Shadow」からも来ているのかも。

トレーラー動画の教室のセットの落書きにもShadowの文字がありました。

躊躇い(ためらい)や迷いという影が、'RM'として活動するときに付きまとっていたと。

 

『LOVE YOURSELF 承'Her'』の隠しトラックのスキットのタイトルが

「躊躇いと怖れ」だし、同じ隠しトラックの「바다(パダ:海)」でも、

上がっていく大変さと、落ちていく怖れを語っていますよね。

 

私は今年になってファンになった新米なので、リアルタイムでスターになっていく

時間は共有していないんですね。知った時にはもうスターだった。

それでも、これまでの作品の歌詞や、インタビューの言葉から伺い知れるのは、

自分たちの音楽に対する「誠実さ」を絶対に失いたくないという強い思い。

「Airplane pt.2」のSUGA氏バースに、「俺たちは何も変わってない」という歌詞も

ありますよね? 他にも上げていくとキリがないくらい、欲しい言葉を歌詞にして、

音楽で届けてくれている、類い稀なアーティスト・アイドルだと思います。

その思いに共感したからファンになって、

こんなに長々と愛を語ったりしているんですが...あれ、ここ歌詞解釈と考察だった(笑)

とにかく、「Intro : Persona」に感銘を受けているんですよ。

本当に凄まじい音楽です...出会えてよかった...

 

おい、この真似をなんで始めたのか、もう忘れたのか?

お前はただ聞いてくれる誰かがいるのが好きだったんだ

時々は、全てがただの虚言に思える

酔ったら出てくるんだ、分かるだろ… 稚気みたく

俺みたいな奴が何が音楽だ、俺みたいな奴が何が真理だ

俺みたいな奴が何が召命だ、俺みたいな奴が何が詩神だ

俺が分かってる俺の欠点、まあそれは事実、俺の全部

世間は実際、何の関心も無いんだ、俺の不器用さ

→いつでも躊躇いという影に睨みつけられ、ついに迷いと対面するシーン。

たまには、疑いたくなることもあるけど、音楽を始めた頃を振り返り、

この仕事をやる理由を再確認します。

ここの3行目と4行目は、訳すときに韻を踏めなかったんですが、

「같아(カッタ)」で韻が踏まれてる場所です。

続く、「俺みたいな奴が何が○○だ」の所。普段使わない言葉が多いですが、

音楽を作る、歌詞を書く人への最上の称号が並びます。

人にそう評されることもあるだろうし、謙遜と、鈍らないための戒めも込めて、

へりくだった表現をしているのかもしれません。

自分の全部が欠点だと認めても、世間は興味を示さないという、

ちょっと観念もみえる。世間ってほんとにねぇ...一番自己中心だよね...(誰)。

 

もう嫌気も差さない後悔と毎晩気味悪く寝転んで、

変えようのない時間を習慣のように捻っても、

その度に俺を再び起こすもの、最初の質問

俺の名前の3字、その一番前に来るべき「But」

→慣れ切った後悔と、毎晩のようにのたうち回り、戻らない時間を考えあぐねる描写。

今回、YouTubeの英語字幕も一部参考にしたんですが、

英訳だと「不可逆な時間」になっていました。

そうやって後悔にとらわれていても、自分を起き上がらせるのが最初の質問。

曲の冒頭の「俺は誰なのか」という質問。

 

名前の三文字は、ハングルの3文字です。カタカナになれてるとあれ?ってなった(笑)

名前の一番前に来るべき「But」... But 김남준(でもキム・ナムジュン)か、

RM but 김남준なのか... 確信がないんですが。

 

自分を起き上がらせるものが「俺は誰なのか」という最初の質問と、

RMという社会的自我という仮面(ペルソナ)はあるけど、

「でもキム・ナムジュンなんだ」という思いなんでしょうか。

結構考えたんですけど、歯切れが悪いくて申し訳ない...

「Airplane pt.2」のRM氏バース、「今日は誰になってる? キム・ナムジュン or RM?」

という歌詞との関連も気になる。

 

だから俺はもう一度問う

俺は一体誰だ?

全ての名前を教えてよ、ベイビー

死にたいか? 

じゃあ、進みたいか?

飛びたいか?

お前の魂はどこだ? お前の夢はどこだ?

お前は「生きている」と思うか?

→ここは、英語詞のフック(サビ)。

日本語訳にはあんまり英語を混ぜない方式にしてみているんですが、

ベイビーの訳は日本語に無い感覚な気がするのでベイビーのままです(笑)

ちょっと無理に訳すなら「やつ・野郎・かわいこちゃん」...ベイビーでいこう(笑)

 

自分の中の多面性に対して、全部の名前を教えてよと問いかけています。

続く、「死にたいか? 進みたいか? 飛びたいか?」の問いには、

最後の英語詞のフックで返答があります。

 

「死にたいか?」と「お前は『生きている(alive)』と思うか?」という辛辣な問いには

ドキッとさせられます...色々と。

 

このフックの後に、セリフが入りますが、アルバムの歌詞には載ってないんですよね。

Googleででてきた歌詞には載ってたので、それを参考にします。

Oh shit (くそっ)

I don't know man. (知るかよ)

But I know one thing. (でも、一つのことは知ってる)

→ちょっと乱暴な言葉遣いですが(笑)答えの出ない質問への苛立ちの現れかな。

でも、一つ知ってる、分かってることがある、と述べて、次のバースへ繋がります。

 

俺の名前はR

俺が記憶して、人々が知っている「俺」

俺を吐露するために自ら創り上げた「俺」

俺は俺を欺いてきたかも、嘘をついてきたかもしれない

でも、恥ずかしくはない、これが俺の魂の地図

親愛なる自分自身へ

お前は絶対にお前の温度を失うな

温かくも、冷たくなる必要もないから

時々は偽善的でも、偽悪的でも、

これが俺が掲げておきたい俺の方向の尺度

俺がなりたい「俺」、人々が望む「俺」

君が愛する「俺」、また俺が作り上げた「俺」

笑ってる「俺」、時々泣いてる「俺」

今も毎分、毎瞬間生きて息をする (→フックの'Persona ~'に続く)

→曲の終盤に差し掛かってきます。

躊躇いと迷いは消えていき、悟りが見えてくるバース。

ここまで来たらもう、歌詞をそのまま受け止めていただいてね?(笑)

 

今までの全ての自分を認めて、堂々とこれが魂の地図だと宣言します。

流されずに、「自分の温度」を保つことが自分の価値尺度、価値観なんですね。

 

ひとつ気になるのは「俺の名前はR」という歌詞。なぜ「RM」じゃないのか。

2012年から使用していた活動名(日本でいう芸名)は「Rap Monster」でしたが、

2017年11月に「RM」に改名されています。

元々が長かったので短縮したのもありますが、多くの事を意味して象徴していると

インタビューで答えられているんですね*1

その一つに、アメリカのインタビューで答えた「Real Me (本当の僕)」があります*2

そのRealのRなのかもしれない。

本当の自分を、本来の自分の温度を認めるという意味が込められているかも。

もしくは、続く歌詞の「俺が記憶する『俺』」の記憶する→RememberのRとか。

作業室の名前は、archive:記録保管室・アーカイブとRMをかけたRkive。

全部は教えてくれなさそうだけど、とにかくいろんな意味が込められていそう。

 

ペルソナ

俺は一体誰だ?

俺はただ進みたい

俺はただ飛びたい

俺はただ死ぬまで君に全ての声をあげたい

俺はただ君が泣く時、全ての肩を貸してあげたい

→ラスト20秒の英語詞のフックです。

中間の英語詞のフックの問いかけ「死にたいか? 進みたいか? 飛びたいか?」への

返答です。一生見つけられない「俺は誰なのか」の問いの答えは出ないけど、

「ただ進み(生き)たい、ただ飛びたい」という確かな答えが導き出されました。

そして、最後の2行で、この仕事をする意味、意志が表現されています。

本当に、アーティストの悟りと覚悟が見えた気がしてならない。

ずっと感動してる。

 

上から慰めを与えるのではなく、横に並んで、同じ目線で「肩を貸す」。

それが、バンタンの音楽が、心をつかむ理由の一つだと思います。

 

以上が歌詞解釈・考察という名の長々とした感想でした。

 

「究極の自問自答と悟り」がラップで表現された「Intro : Persona」。

自分でも引くほど長い、しかも脈絡のない文章を書いたことに驚いています(笑)。

一人でも多くの方に届いてほしい名曲。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

あとがき

今回は、アルバムの収録順に日本語訳をしようと(勝手に)決めたんですが、

このイントロ曲から語学の壁にぶつかりまくり、大変でした。

韓国語初心者というのもあるんですが、RM氏の歌詞はことわざや普段使わない

難しい言葉も出てくるので尚更。

正直に言うと、日本語訳を調べて、その日本語をまた調べる作業が多々ありました(笑)

 

ペルソナやシャドウなど、ユング心理学の用語まで出てきましたが、

MAP OF THE SOULシリーズのコンセプトになった本が、

ユング 心の地図」という本で、4月に新装版になって発売されているという。

...買ってみようか迷う(笑)

 

とにかく、一通り訳し終わって、妙な達成感がありました(笑) やり遂げた...

凄まじい芸術を見た気がする。本当に。名曲です。

私の日本語では凄さが伝わらないかもですが。

歌詞を翻訳する作業が本当に大変だけど、その分非常に楽しいです。

 

いつか必ずライブで拝見したいです。

 

スクロールお疲れ様でした。

お読みいただきありがとうございました。